敷金ゼロ礼金ゼロで入居できるゼロゼロ物件というものがあります。確かに安い初期費用で入居ができるというメリットもありますが、当然一長一短。良いところもあれば悪いところもあります。
ゼロゼロ物件で気を付けるべき点として一例が寄せられましたので紹介します。同様の条件で検討している人は参考にしてみてください。
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ゼロゼロ物件で実際に遭遇した事例
私の知り合いの話です。母親と2人で暮らしていましたが、急に母親が亡くなり、一人暮らしをすることになりました。
「市営住宅や、公団がいいよ」
と勧めてみたのですが、耳を貸さず、ゼロゼロ物件(敷金、礼金、ゼロ円の物件)に契約しました。
確かに、初期費用がいらなくて、すぐに入れるようなので、貯金がない人にとってはありがたい物件だと思います。彼女もすぐに入れました。
いろいろ記事を見かけたのですが、家賃をちょっと滞納しただけで、追い出された話や、本人の家具や貴重品が部屋にあるままで、大家さんが鍵を変えて、入れなくなり、いきなりホームレスになったとか、(通帳も部屋の中です)そういう話を聞いたことがあるだけに心配でした。彼女が突然、部屋を追い出されて路頭に迷わなければいいなと、余計な心配をしていました。
ところがです。突然携帯から電話が鳴りました。「部屋が火事になった」と。隣の部屋の人の火の不始末が原因だったようです。知り合いの彼女のせいではなかったとしても、燃えて水浸しになり、部屋には住めなくなり、その日から泊まるところがなくなりました。
とりあえずネットカフェでなんとか過ごしながら、次の物件を探したそうです。
次に住むところはウィークリーマンションになりそうだと連絡がありました。なんだか落ち着かない場所ばかり選ぶ人だなと思います。
トラブルに巻き込まれる原因は、選ぶ物件にあると思います。ゼロゼロ物件やウィークリーマンションを選ぶ人は、お金もなく、その日暮らしの人が多かったりします。そのため、住む人のマナーも悪かったりします。ゴミの捨て方一つにしても、キチンとしない人もいます。
長く住みたいなら、公営住宅のようなところをオススメします。住民のマナーが良いので安心して長く住めそうだからです。
(30代 男性)
ゼロゼロ物件は多方面から検討することがオススメ
入居費用を少しでも抑えて安く入居したいというのは誰しもが考えるところです。ゼロゼロ物件だと今回のような事例が頻繁に起こるのかというとそうでもありません。ゼロゼロ物件以外にも起こり得る状況だからです。
しかしながら、初期費用だけに目をやってゼロゼロ物件に飛びつかない余裕が必要です。
「少しでも早く入居者を見つけたい」とオーナーが身銭を切っているだけかもしれません。当然、部屋を貸す立場から見ると、「入居する人はお金がない(困っている)人なのかも・・」という視点で見られることがあっても不思議ではないでしょう。
空室にするよりも入居者を付けたいという気持ちはあっても、実際に入居した人が賃料を払ってくれないとオーナーは困るわけです。例えば、賃料5万円の部屋に「月収100万円の人」と「月収10万円の人」がいた場合、どちらの人に貸したほうがリスクが少ないのかは一目瞭然です。
だからといって、全てのゼロゼロ物件は危ないとかゼロゼロ物件は何か裏がある・・ということではありません。ゼロゼロ物件で失敗したくないならば、周辺環境や周辺事情を把握した上で総合的に判断することをオススメします。
単に引越しの繁忙時期を逃してしまって、敷金礼金を無くしてでも入居者を付けたいと考えているだけの優良物件かもしれませんので。
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