お部屋探しをしていると、敷金ゼロ・礼金ゼロという条件を見かけます。
これは、比較的競合の激しいエリアに見られることが多いです。
敷金ゼロ・礼金ゼロの部屋は実際どうなのか?
複雑なカラクリがあるわけでもなく、ただ安く募集を出したいという意図で
この敷金ゼロ・礼金ゼロ条件を提示していることがほとんどです。
最近では、初期費用を払うことが厳しいという入居者も多く、
少しでも初期費用を抑えて住み始めたい人が多い現状があります。
ただし、押さえておきたい点が2つあります。
まず、周りの相場賃料と比べてどうか?
敷金ゼロ・礼金ゼロにすることによって、
賃料設定を相場より少し高めに設定してあることがあります。
これは、初期費用として払うことが厳しい人に対して、
毎月の賃料に上乗せして実質同じ総額を払ってもらうという目的です。
この場合、長く住めば住むほど割高になってきます。
これを判断するには、周りの賃料相場と比べてみるのがオススメです。
2年もしくは4年を目安に、賃料(2年分or4年分)に初期費用を足したものを比べ、
どちらが良いか比較してみると良いかと思います。
最近では「めやす賃料」という表示がされていますので、
それを参考にしてみるのも良いでしょう。
※参考:「めやす賃料とは」
お部屋によっては「通常プラン」と「敷金ゼロ・礼金ゼロプラン」に分け、
契約時にユーザーが自由に選べるようにしてあるものもあります。
通常プランは、敷金・礼金が発生して賃料は通常通り。
敷金ゼロ・礼金ゼロプランは、敷金・礼金をゼロにして毎月の賃料がアップというものです。
次に、退去時には修繕費(クリーニング等)を払うということ
退去時の修繕費や清掃費用を、預り金(敷金)として出していないということは、
退去時に支払わなければいけないということです。
敷金ゼロ・礼金ゼロだからといって、退去時の修繕負担が無くなるわけではなく、
結局は払うことに変わりはありません。
先にお金を預けておくか、退去時に払うか、ということです。
いずれにせよ、敷金ゼロ・礼金ゼロのお部屋に需要があることは間違いなく、
これからも同じような条件の物件が増えてくる可能性があります。
どちらが良いかと質問された場合、「敷金・礼金があるお部屋」と答えます。
敷金や礼金が設定してあるお部屋の方が、良いお部屋が見つかることが多いです。
また、初期費用をしっかりと払える人の賃貸物件という裏返しでもあるので、
他入居者の質が良いことが多いというのも判断材料の一つになるでしょう。
総額的には変わらないことが多いので、
自分のライフスタイルや現状を考えて決めると良いと思います。