新生活への期待を胸に、新たな住まいへと移り住む「引越し」。人生の転機やライフスタイルの変化に伴って経験するものですが、その頻度や最適なタイミングはいつなのでしょうか。
一般的に、引越しは就職、転職、結婚、出産、子供の進学など、ライフステージが大きく変わる時に行われることが多いです。また、住環境への不満(広さ、家賃、立地など)や、より良い条件の物件を見つけた場合なども引越しのきっかけとなります。
おすすめのタイミングとしては、引越し業者の料金が比較的安いとされるオフシーズン(6月~8月、11月~1月頃)や、賃貸物件の契約更新時期などが挙げられます。しかし、個々の事情によって最適な時期は異なります。
この記事では、引越しの頻度や目安に触れつつ、引越しを成功させるために最も重要ともいえる「引越し準備」、特に「荷造り」に焦点を当てて徹底解説します。
マンションへの移住を想定し、準備の進め方からアイテム別の梱包方法、効率化のコツ、注意点まで、スムーズな引越しを実現するためのノウハウを余すところなくお届けします。
引越し準備の全体像:マンション移住ガイド
引越し準備は、単に物を箱に詰めるだけではありません。特にマンションへの移住の場合、戸建てとは異なる注意点も考慮に入れる必要があります。
まずは引越し準備の全体像を把握し、計画的に進めていきましょう。
マンション移住特有の注意点としては、以下のようなものが挙げられます。
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管理規約の確認: ペット飼育の可否、楽器演奏の時間制限、ゴミ出しのルールなど、マンションごとの規約を確認しましょう。引越し作業に関する規約(搬入出の時間帯、エレベーター使用方法、養生の要否など)も重要です。
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搬入経路の確認: エレベーターのサイズ、共用廊下の幅、玄関ドアの大きさなどを事前に測っておき、大型家具や家電が問題なく搬入できるか確認が必要です。
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近隣への挨拶: 引越し前後に、両隣や上下階の住人に挨拶をしておくと、その後の良好なご近所付き合いにつながります。手土産を持参するのが一般的です。
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駐車スペースの確保: 引越し当日のトラック駐車スペースを事前に管理会社や大家さんに確認し、必要であれば確保しておきましょう。
これらのマンション特有の準備と並行して、一般的な引越し準備を進めていきます。主な流れは以下の通りです。
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引越し日決定と業者選定: 新居の契約と現住居の解約手続きを進め、引越し日を確定させます。複数の引越し業者に見積もりを依頼し、サービス内容と料金を比較検討して業者を決定します。
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不用品の処分: 荷造りを始める前に、不要な物を処分します。これにより、荷造りの手間と引越し費用を削減できます。
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荷造り: 使用頻度の低いものから順に荷造りを開始します。
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各種手続き: 役所への転出・転入届、運転免許証や郵便物の住所変更、電気・ガス・水道・インターネットなどのライフラインの解約・開通手続きなどを行います。
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旧居の掃除と明け渡し: 荷物を全て運び出したら、旧居を掃除し、大家さんや管理会社に鍵を返却して明け渡します。
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新居での荷解きと整理整頓: 新居に荷物を搬入したら、荷解きと整理整頓を行い、新生活をスタートさせます。
これらの準備を計画的に進めることが、スムーズな引越しのポイントです。
引越し準備のスタートは2週間前!その理由と進め方
引越し準備は、余裕を持って引越し日の2週間前から本格的にスタートするのが理想的です。なぜ2週間前なのでしょうか。
理由:
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引越し業者の手配: 人気の業者や土日祝日は予約が埋まりやすいため、早めの手配が肝心です。2週間あれば、複数の業者から見積もりを取り、比較検討する時間も確保できます。
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不用品処分: 粗大ゴミの収集は申し込みから回収まで時間がかかる場合があります。リサイクルショップやフリマアプリでの売却も、出品から取引完了まで時間を要します。計画的に処分を進めるためには、早期の着手が不可欠です。
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荷造りの時間的余裕: 日常生活を送りながら荷造りをするのは 생각보다時間がかかります。焦って雑な梱包になり、荷物の破損につながることを避けるためにも、余裕を持ったスケジュールが必要です。
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各種手続き: 役所の手続きやライフラインの変更など、忘れがちな手続きもリストアップして計画的に進める必要があります。
2週間前から具体的に進めること:
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タスクのリストアップとスケジュール作成:
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やるべきことを全て書き出し、いつまでに何をやるか具体的なスケジュールを立てます。「見える化」することで、進捗管理がしやすくなり、漏れも防げます。
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引越し業者の選定・契約(未了の場合):
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まだ業者を決めていない場合は、このタイミングで最終決定し契約します。見積もり内容、補償、オプションサービスなどをしっかり確認しましょう。
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梱包資材の準備:
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段ボール、ガムテープ、緩衝材など、必要な梱包資材をリストアップし、調達します。業者から無料でもらえる場合や、ホームセンター、オンラインショップで購入する方法があります。
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不用品の本格的な処分開始:
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「捨てるもの」「売るもの」「譲るもの」に分類し、処分を進めます。粗大ゴミの申し込みは、自治体のルールを確認し、早めに行いましょう。
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使用頻度の低いものから荷造りを開始:
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オフシーズンの衣類、普段使わない食器、本、CD・DVD、思い出の品などから荷造りを始めます。
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2週間という期間は、焦らず、しかし着実に準備を進めるための目安です。日々の生活と並行して行うため、無理のない計画を立てることが大切です。
引越しの荷造りをスムーズに進めるための必需品とその使用方法
効率的で安全な荷造りには、適切な道具が不可欠です。
ここでは、荷造りに必要な基本的なアイテムとその上手な使い方をご紹介します。
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段ボール箱:
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必需品度: ★★★★★
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使用方法: サイズ別に大・中・小を用意し、詰めるものによって使い分けます。本や食器など重いものは小さい箱に、衣類やかさばる軽いものは大きい箱に詰めるのが基本です。底抜けを防ぐため、底のガムテープは十字貼りやH貼りにすると強度が増します。
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ポイント: 引越し業者から無料または有料で提供されることが多いですが、スーパーやドラッグストアで無料でもらえることもあります。ただし、強度や衛生面を考慮すると、引越し専用の段ボールがおすすめです。
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ガムテープ(布テープまたはクラフトテープ):
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必需品度: ★★★★★
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使用方法: 段ボールの組み立て、封緘に使用します。布テープは強度が高く重ね貼りも可能ですが、手で切りにくいのが難点。クラフトテープは手で切れて扱いやすいですが、強度は布テープに劣ります。どちらか一方、または両方を用意すると良いでしょう。
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ポイント: テープカッターがあると作業効率が格段に上がります。
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緩衝材(プチプチ、新聞紙、ミラーマットなど):
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必需品度: ★★★★★
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使用方法: 食器やガラス製品、家電など壊れやすいものを保護するために使います。
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プチプチ(エアキャップ): クッション性が高く、万能に使えます。
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新聞紙: 丸めて隙間を埋めたり、食器を包んだりするのに便利。インク移りに注意が必要なものには向きません。
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ミラーマット(発泡ポリエチレンシート): 薄手で柔らかく、食器や小物の保護に適しています。重ねた食器の間に挟むのにも便利です。
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ポイント: タオルやTシャツなども緩衝材として活用できます。
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マジックペン(油性、太字・細字):
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必需品度: ★★★★★
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使用方法: 段ボールの中身、新居での置き場所、割れ物注意などの情報を記載します。太字で大きく書くと、引越し作業員にも分かりやすくなります。
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ポイント: 色分けして部屋ごとに区別するのも良い方法です。
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軍手または作業用グローブ:
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必需品度: ★★★★☆
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使用方法: 荷造りや荷物の運搬時に手を保護し、滑り止めにもなります。段ボールの角やカッターでのケガを防ぎます。
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カッターナイフまたはハサミ:
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必需品度: ★★★★☆
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使用方法: ガムテープを切ったり、段ボールを加工したり、梱包用の紐を切ったりするのに使います。取り扱いには十分注意しましょう。
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ビニール紐または荷造り紐:
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必需品度: ★★★☆☆
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使用方法: 古新聞や雑誌を束ねたり、段ボールに入りきらないものをまとめたりするのに使います。ただし、段ボール自体を紐で縛るのは、持ち運びの際に手が痛くなったり、底が抜けやすくなったりするため、あまりおすすめできません。
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ビニール袋(大小さまざまなサイズ):
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必需品度: ★★★★☆
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使用方法: 細かいものをまとめたり、液体が漏れる可能性のあるものを入れたり、衣類を汚れから守ったりと、様々な用途で活躍します。ゴミ袋としても必須です。
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雑巾・掃除用具:
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必需品度: ★★★★☆
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使用方法: 荷物を運び出した後の旧居の掃除や、新居での簡単な掃除に使います。
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これらの必需品を事前に準備しておくことで、荷造り作業が格段にスムーズに進みます。
必要な梱包資材とその選び方
荷造りの効率と荷物の安全性を左右するのが梱包資材です。ここでは、主要な梱包資材の種類と選び方のポイントを解説します。
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段ボール箱:
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種類と選び方:
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Sサイズ(小): 約30×20×20cm程度。本、CD・DVD、食器、工具など、重くなりがちなものに適しています。重くなりすぎないように注意しましょう。
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Mサイズ(中): 約40×30×30cm程度。衣類、雑貨、キッチン用品、小型家電など、汎用性が高いサイズです。最も多く使うサイズになるでしょう。
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Lサイズ(大): 約50×40×40cm以上。ぬいぐるみ、クッション、布団、かさばる衣類(セーターなど)といった、軽くて体積の大きいものに適しています。重いものを詰めすぎると底が抜けたり運びにくくなったりするので注意が必要です。
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衣類用ハンガーボックス: スーツやコートなど、畳みたくない衣類をハンガーにかけたまま運べる専用ボックス。業者によってはレンタル可能です。
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入手方法: 引越し業者から購入・レンタル、ホームセンターやオンラインショップで購入、スーパーやドラッグストアで譲ってもらうなど。強度や衛生面を考慮し、できるだけ新品か状態の良いものを選びましょう。
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必要量の目安: 単身者で10~20箱、2人暮らしで20~40箱、3人家族で40~60箱程度が一般的ですが、荷物の量によって大きく変わります。業者に見積もりを依頼する際に相談すると良いでしょう。
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緩衝材:
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種類と選び方:
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エアキャップ(プチプチ): ガラス製品、陶器、精密機械など、特に壊れやすいものの保護に最適です。シート状や袋状のものがあります。
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新聞紙: 手軽に入手でき、丸めてクッションにしたり、食器を包んだりするのに使えます。インクが付着する可能性があるので、白いものや高価なものには直接触れないように注意しましょう。
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ミラーマット(ポリエチレンシート): 薄くて柔らかく、食器同士の間に挟んだり、小物を包んだりするのに適しています。傷防止効果が高いです。
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巻き段ボール: 片面が波状になった段ボールシート。家具や家電の角、絵画などの保護に適しています。曲げやすく、様々な形状にフィットします。
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発泡スチロール片・バラ緩衝材: 箱の中の隙間を埋めるのに使います。軽量でクッション性に優れています。
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ポイント: タオル、シーツ、Tシャツ、ぬいぐるみなども緩衝材として代用できます。衣類で食器を包むなど、工夫次第で資材を節約できます。
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テープ類:
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種類と選び方:
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布テープ: 強度が高く、重ね貼りも可能。重量物の梱包に適しています。手で切りにくいのが難点。
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クラフトテープ(紙ガムテープ): 手で簡単に切れて扱いやすい。軽量物の梱包や仮止める。重ね貼りができないタイプが多いです。
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養生テープ: 粘着力が弱く、剥がしやすいのが特徴。家具の引き出しを固定したり、仮止めしたりするのに便利です。壁や床に直接貼る場合は、跡が残らないか確認が必要です。
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ポイント: 段ボールの封緘には布テープかクラフトテープを使用し、養生テープは補助的に使うのがおすすめです。
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その他便利な資材:
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布団袋: 布団や毛布をまとめて運ぶための袋。ホコリや汚れから守ります。不織布製やビニール製があります。
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圧縮袋: 衣類や布団のかさを減らすのに役立ちます。ただし、圧縮しすぎるとシワになったり、素材を傷めたりする可能性があるので注意が必要です。羽毛布団などには不向きな場合もあります。
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ストレッチフィルム: 家具や複数の段ボールをまとめて固定するのに便利。荷崩れ防止に役立ちます。
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これらの資材を荷物の種類や量に合わせて適切に選び、準備することで、安全かつ効率的な荷造りが可能になります。
引越しの荷造りの進め方:順番と時期の目安
引越しの荷造りは、やみくもに手をつけてしまうと非効率的で、後々の荷解きも大変になります。計画的に進めるための順番と時期の目安を理解しましょう。
基本的な考え方:
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不用品を処分する: まずは不要なものを徹底的に処分します。荷物が減れば、荷造りの手間も引越し費用も削減できます。
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使用頻度の低いものから詰める: 日常生活への影響を最小限に抑えるため、普段あまり使わないものから梱包を始めます。
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部屋ごと、または種類ごとにまとめる: 荷解きをスムーズにするため、同じ部屋で使うものや同じ種類のものをまとめて梱包します。
時期の目安と進め方:
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引越し2週間~1ヶ月前:
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不用品の選別と処分開始: 家全体を見渡し、1年以上使っていないもの、壊れているもの、新居に持っていかないものをリストアップし、処分方法を検討・実行します。粗大ゴミは早めに申し込みましょう。
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オフシーズンの衣類・寝具の梱包: 季節外の服や布団、客用の寝具など、当面使わないものから段ボールに詰めます。防虫剤も忘れずに入れましょう。
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本・CD・DVD・趣味の品: 日常的に読まない本や聞かないCD、しばらく使わない趣味の道具などを梱包します。本は重くなるので小さい箱に。
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引越し1週間前:
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普段使わない食器・調理器具: 来客用の食器セット、特別な時にしか使わない鍋や調理器具などを梱包します。
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装飾品・インテリア雑貨: 絵画、置物、写真立てなど、なくても生活に支障がないものを梱包します。
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書類整理: 重要な書類(契約書、保証書など)と不要な書類を分け、必要なものはまとめて保管し、不要なものはシュレッダーにかけるなどして処分します。
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引越し3日前~前々日:
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普段使いの衣類(一部を除く): 引越し当日まで着る数日分の服以外を梱包します。
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キッチン用品(一部を除く): 引越し当日まで使う最低限の食器や調理器具以外を梱包します。
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洗面用具・バス用品(一部を除く): 旅行用サイズのものを別途用意しておくと便利です。
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冷蔵庫・冷凍庫の中身整理: 食材を使い切るようにし、新規購入を控えます。
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引越し前日:
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冷蔵庫の電源を抜き、水抜き・霜取り・清掃: 中身を空にし、電源を落とします。製氷皿の水も捨てましょう。
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洗濯機の水抜き: 給水ホース、排水ホース内の水を抜きます。
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パソコン・周辺機器の梱包: データのバックアップを取り、配線を外して梱包します。配線は写真に撮っておくと再接続時に便利です。
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最後に使う日用品のまとめ: 引越し当日や新居ですぐに使うものを一つの箱(「すぐ使うものボックス」)にまとめます。
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引越し当日:
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寝具の梱包: 起きてから布団や枕を布団袋に詰めます。
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洗面用具など最後の小物の梱包: 「すぐ使うものボックス」または手荷物へ。
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貴重品の最終確認と携帯: 自分で管理し、常に身につけておきます。
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このスケジュールはあくまで目安です。荷物の量や家族構成、ライフスタイルによって調整してください。大切なのは、計画を立て、無理なく着実に進めることです。
家の中のアイテムをグルーピングする方法
荷造りの効率を上げ、引越し後の荷解きを格段に楽にするためには、家の中のアイテムを上手にグルーピングすることが重要です。
グルーピングにはいくつかの方法があります。
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部屋別グルーピング:
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方法: 「リビング」「寝室」「キッチン」「洗面所」「子供部屋」など、現在住んでいる家の部屋ごとに荷物をまとめ、新居の同じ部屋に運ぶことを想定して梱包します。
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メリット: 新居での荷解き時に、どの箱をどの部屋に運べば良いかが一目瞭然です。引越し業者にも指示しやすく、作業がスムーズに進みます。
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ポイント: 段ボールの側面や上面に、新居の「〇〇部屋行き」と大きく記載します。部屋ごとにマジックペンの色を変えるのも有効です。
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カテゴリ別グルーピング:
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方法: 「衣類」「本」「食器」「書類」「おもちゃ」など、アイテムの種類ごとにまとめて梱包します。
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メリット: 同じ種類のものが一箇所に集まるため、新居での収納場所を決めやすく、整理整頓がしやすくなります。特にクローゼットや棚の整理に役立ちます。
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ポイント: 部屋別グルーピングと組み合わせるとさらに効果的です。例えば、「寝室/衣類」「キッチン/食器」のように記載します。
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使用頻度別グルーピング:
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方法: 「すぐに使うもの」「シーズンオフのもの」「たまにしか使わないもの」など、使用頻度に応じてグルーピングします。
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メリット: 引越し直後に必要なものがすぐに見つかり、生活の立ち上げがスムーズになります。あまり使わないものは、後でゆっくり荷解きできます。
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ポイント: 「すぐに使うものボックス」は、このグルーピングの最たる例です。
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グルーピングの具体的な手順:
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場所を決める: 各部屋やカテゴリの荷物を一時的に集める場所(段ボールを置くスペース)を決めます。
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仕分ける: 部屋を回り、アイテムを上記の基準で仕分けながら、対応する段ボールに入れていきます。
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リスト作成(任意): 段ボールに番号を振り、中身のリストを作成しておくと、後で特定のものを探す際に非常に便利です。特に貴重品や重要書類は、どの箱に入れたか記録しておくと安心です。
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ラベリングの徹底: 段ボールには必ず、「どの部屋の」「何が入っているか」「取り扱い注意(割れ物など)」を明記します。
グルーピングのメリットまとめ:
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荷造り作業が体系的に進められる。
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何がどこにあるか把握しやすくなる。
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引越し業者への指示が明確になる。
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新居での荷解きと整理整頓が劇的に楽になる。
少し手間はかかりますが、グルーピングを意識した荷造りは、引越し全体のストレスを軽減する上で非常に効果的な方法です。
不要物の処分方法とそのタイミング
引越しは、家中の物を見直す絶好の機会です。不要物を処分することで、荷造りの手間を減らし、引越し費用を抑え、新居での生活をスッキリとスタートできます。
不要物処分の判断基準:
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1年以上使っていないもの: 「いつか使うかも」と思っていても、1年以上出番がなかったものは、今後も使わない可能性が高いです。
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壊れているもの、修理が必要なもの: 修理してまで使いたいか、冷静に判断しましょう。
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サイズが合わなくなった衣類や靴: 無理して保管せず、手放す勇気を。
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新居の雰囲気やスペースに合わないもの: 新しい住まいに合わせて、持ち物もアップデートしましょう。
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同じようなものが複数あるもの: 本当に必要な数だけを残します。
主な処分方法:
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自治体のゴミ収集に出す:
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方法: 可燃ゴミ、不燃ゴミ、資源ゴミなど、自治体のルールに従って分別し、指定日に出します。
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メリット: 手軽で費用がかからない(または少額)。
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デメリット: 粗大ゴミは別途申し込みが必要で、収集までに時間がかかることがある。
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粗大ゴミとして出す:
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方法: 自治体に電話やインターネットで申し込み、手数料(シールなど)を購入し、指定日時に指定場所に出します。
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メリット: 大型家具や家電も処分可能。
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デメリット: 申し込みから収集まで数週間かかる場合があるため、早めの手配が必要。引越しシーズンは特に混み合います。
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リサイクルショップに売る:
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方法: まだ使える衣類、本、CD、家電、家具などを店舗に持ち込むか、出張買取を依頼します。
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メリット: 不要品がお金に変わる可能性がある。まとめて処分できる。
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デメリット: 状態や品物によっては買い取ってもらえない場合や、査定額が低い場合がある。
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フリマアプリ・ネットオークションで売る:
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方法: 写真を撮って出品し、購入者とやり取りして発送します。
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メリット: リサイクルショップより高値で売れる可能性がある。
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デメリット: 出品、梱包、発送の手間がかかる。すぐに売れるとは限らない。
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不用品回収業者に依頼する:
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方法: 電話やインターネットで見積もりを依頼し、回収日時を調整します。
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メリット: 分別不要でまとめて引き取ってもらえることが多い。日時を指定できる。急いでいる場合に便利。
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デメリット: 費用が高めになることがある。悪質な業者もいるため、業者選びは慎重に(一般廃棄物収集運搬業の許可があるか確認)。
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知人・友人に譲る:
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方法: まだ使えるもので、欲しい人がいれば譲ります。
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メリット: 喜んでもらえ、処分費用もかからない。
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デメリット: 相手が見つからない場合もある。引き渡し方法などを調整する必要がある。
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寄付する:
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方法: 衣類や本などをNPOや支援団体に寄付します。
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メリット: 社会貢献ができる。
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デメリット: 寄付できる品物や状態に制限がある場合がある。送料が自己負担になることも。
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不要物処分のタイミング:
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引越し決定直後~荷造り開始前: これが最も理想的なタイミングです。まず家全体を見渡し、大まかに不要品をピックアップします。
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荷造りと並行して: 荷造りをしながら、「これは新居に持っていくか?」と自問自答し、不要と判断したものを都度処分していきます。
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粗大ゴミの申し込み: 引越し日の1ヶ月~2週間前には申し込みを済ませておくと安心です。特に3月~4月の繁忙期は早めに手配しましょう。
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フリマアプリなどでの売却: 時間がかかるため、引越しが決まったらすぐに出品を始めるのがおすすめです。引越し日間近になっても売れない場合は、他の処分方法に切り替える判断も必要です。
計画的な不要物処分は、スムーズで経済的な引越しを実現するための重要なステップです。早めに取り掛かり、心も荷物も軽くして新生活を迎えましょう。
使用頻度の低い物から荷造りする理由
引越しの荷造りを始める際、どの順番で手をつけるかは非常に重要です。その基本原則は「使用頻度の低い物から荷造りする」ことです。これには明確な理由があります。
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日常生活への支障を最小限に抑えるため:
普段よく使う物を早々に梱包してしまうと、引越し当日までの生活が不便になります。例えば、毎日使う食器や調理器具、頻繁に着る衣類、洗面用具などを引越し1週間前に全て箱詰めしてしまったら、残りの日々をどう過ごすでしょうか。使用頻度の低いものから手をつけることで、引越し直前まで普段通りの生活を維持しやすくなります。 -
時間的・精神的な余裕を持って作業できるため:
使用頻度の低い物は、言い換えれば「なくてもすぐに困らない物」です。これらを先に梱包することで、時間に追われることなく、一つ一つ丁寧に作業を進めることができます。思い出の品を整理したり、壊れやすいものを慎重に包んだりする時間も確保できます。逆に、引越し日間近になって慌てて荷造りをすると、梱包が雑になり、破損のリスクが高まったり、大事なものをどこにしまったか分からなくなったりする可能性があります。 -
荷造りのペースを掴みやすいため:
最初はオフシーズンの衣類や書籍など、比較的梱包しやすいものから始めることで、荷造りの手順や感覚を掴むことができます。徐々に作業に慣れていくことで、後半の荷造りもスムーズに進められるようになります。 -
不要品を見極めやすいため:
使用頻度の低い物を手に取った際、「これは本当に新居に持っていく必要があるだろうか?」と再考する良い機会になります。この段階で不要品を処分できれば、荷物の総量を減らすことができます。
具体的に使用頻度の低い物とは?
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オフシーズンの衣類・靴・小物: 夏なら冬物、冬なら夏物の衣類、コート、マフラー、手袋、シーズンものの靴やバッグなど。
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来客用の食器・寝具: 普段は使わないお客様用の食器セット、布団、座布団など。
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本・CD・DVD・ゲームソフト: しばらく読んでいない本、聞かないCD、遊んでいないゲームなど。
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趣味のコレクション・道具: 集めているだけのフィギュア、しばらく使っていないスポーツ用品、手芸用品など。
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思い出の品: アルバム、昔の手紙、子供の作品など。これらは時間をかけて整理したい場合もあるので、早めに手をつけるのがおすすめです。
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ストック品(過剰なもの): 大量に買い置きしている日用品や食品(賞味期限が長いもの)で、当面使わない分。
これらのものから荷造りを始めることで、引越し準備期間中の生活の質を落とさず、計画的かつ効率的に作業を進めることができます。まずはクローゼットの奥や押し入れの中など、普段あまり開けない場所からチェックしてみましょう。
冷蔵庫の整理の仕方とそのタイミング
引越し準備の中でも特に注意が必要なのが冷蔵庫です。中身の整理はもちろん、運搬に備えた準備も必要になります。計画的に進めないと、食品を無駄にしたり、引越し当日に慌てたりすることになりかねません。
冷蔵庫整理のタイミングと手順:
1. 引越し1週間前~5日前:
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中身の把握と消費計画: 冷蔵庫・冷凍庫の中身を全て確認し、リストアップします。賞味期限や消費期限を確認し、引越し日までに使い切れるように献立を工夫します。
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新規購入の抑制: この時期からは、生鮮食品や冷凍食品の新規購入は極力控えましょう。特に日持ちしないものは買わないようにします。
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調味料などの確認: 使いかけの調味料も、引越しまでに使い切れるか、新居に持っていくか判断します。量が少ないものは処分も検討しましょう。
2. 引越し3日前~前々日:
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冷凍食品の積極的な消費: 冷凍庫の中身を優先的に消費します。解凍が必要なものは計画的に冷蔵庫に移しましょう。
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残っている食材の最終確認: どうしても使いきれないものが出てくるかもしれません。その場合は、残念ですが処分するか、クーラーボックスで運ぶ準備をします(ただし、長時間の移動には向きません)。
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製氷機能の停止: 自動製氷機能が付いている冷蔵庫は、このタイミングで製氷を停止し、貯氷ケースの氷を使い切るか捨てておきます。
3. 引越し前日:
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冷蔵庫を空にする: 全ての食材を取り出し、クーラーボックスや発泡スチロールの箱に必要なもの(当日消費するものなど)を保冷剤と一緒に入れます。その他は処分します。
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電源プラグを抜く: 冷蔵庫の電源プラグをコンセントから抜きます。
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霜取り(必要な場合): 近年式の冷蔵庫は自動霜取り機能が付いているものが多いですが、古い機種や冷凍庫に霜が多く付いている場合は、電源を抜いた後、ドアを開けて自然解凍させ、霜を取り除きます。ヘラなどで無理に剥がすと故障の原因になるので注意が必要です。
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水抜き:
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蒸発皿の水: 冷蔵庫の背面や底面にある蒸発皿(水受けトレー)に溜まった水を捨てます。機種によって場所や外し方が異なるため、取扱説明書を確認しましょう。
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自動製氷機の給水タンク・浄水フィルター: 水を捨て、タンク内を乾燥させます。
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庫内の清掃と乾燥: 取り外せる棚やケースは全て取り出し、中性洗剤で洗い、よく乾かします。庫内もアルコールスプレーなどで拭き掃除し、ドアを開けたままにして乾燥させます。湿気が残っているとカビや臭いの原因になります。
4. 引越し当日:
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最終確認: 庫内が完全に乾いているか、水滴が残っていないかを確認します。
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ドアの固定: 運搬中にドアが開かないように、養生テープや紐で軽く固定します。粘着力の強すぎるテープは塗装を剥がす可能性があるので注意が必要です。
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電源コード・アース線の処理: まとめてテープで本体に固定するか、取り外せる場合は袋に入れて冷蔵庫内に保管します。
冷蔵庫を運搬する際の注意点:
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基本的に縦置きで運びます。横にすると冷却装置内のオイルが逆流し、故障の原因になることがあります。
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新居に設置後、すぐに電源を入れるのではなく、1時間以上(できれば数時間)置いてから電源を入れるのが推奨されています。これは、運搬時の振動で不安定になった冷却装置内の冷媒やオイルを落ち着かせるためです。
冷蔵庫の準備は手間がかかりますが、これを怠ると食品ロスや故障のリスクがあります。計画的に、そして取扱説明書をよく確認しながら進めましょう。
家具や家電の引越し準備と最後まで使用する物の荷造りのコツ
引越し準備の終盤には、大型の家具や家電、そして引越し当日まで使う日用品の荷造りが待っています。
これらを効率よく、かつ安全に準備するためのコツを押さえておきましょう。
家具の引越し準備:
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中身を空にする: タンスや棚、机の引き出しの中身は全て取り出し、別途梱包します。中身が入ったまま運ぶと、重さで家具が破損したり、運搬中に中身が飛び出して散乱したりする危険があります。
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解体できるものは解体する(必要に応じて):
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ベッドフレーム、大型の棚、組み立て式のテーブルなど、購入時に自分で組み立てた家具は、解体した方が運びやすく、搬出入時のトラブルも減らせます。
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解体する際は、どの部品がどこに使われていたか分かるように、袋にまとめてラベリングしたり、写真を撮っておいたりすると、新居での再組み立てがスムーズです。ネジや小さな部品は紛失しやすいので、一箇所にまとめて保管しましょう。
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扉や引き出しの固定:
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運搬中に開かないように、食器棚の扉やタンスの引き出しは養生テープで固定します。粘着力の弱い養生テープを使用し、直接塗装面に長時間貼らないように注意しましょう。マスキングテープを下貼りするのも有効です。
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鍵が付いているものは施錠します。
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保護:
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傷つきやすい素材の家具や、角が鋭利な家具は、毛布やエアキャップ、巻き段ボールなどで保護します。特に新居の壁や床を傷つけないための配慮も必要です。引越し業者が専用の梱包材で養生してくれる場合が多いですが、事前に確認しておきましょう。
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清掃:
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ホコリを払い、簡単な拭き掃除をしておくと、新居に気持ちよく運び込めます。
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家電の引越し準備:
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取扱説明書の確認: 特に洗濯機や冷蔵庫、精密機械などは、運搬時の注意点が記載されている場合があるので、事前に確認しましょう。
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データのバックアップ: パソコンやハードディスクレコーダーなどは、万が一の故障に備えて必ずデータのバックアップを取っておきます。
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配線の取り外しと整理:
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全ての配線をコンセントや本体から取り外します。
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どのコードがどの機器のどの端子に接続されていたか分からなくならないように、写真を撮ったり、ケーブルにタグを付けたり、色分けしたりする工夫をしましょう。
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外したコード類は、機器ごとにまとめるか、一つの袋にまとめて「配線類」と明記しておくと、新居での再接続が楽になります。
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購入時の箱があれば利用する:
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購入時の箱と緩衝材は、その製品を安全に運ぶために最適化されています。保管してあれば積極的に活用しましょう。
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ない場合は、エアキャップや毛布で包み、適切なサイズの段ボールに入れるか、引越し業者に梱包を依頼します。
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水抜き・油抜き:
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洗濯機: 給水ホース、排水ホース、本体内部の水を完全に抜きます(詳細は後述)。
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冷蔵庫: 前述の通り、霜取りと水抜きを行います。
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石油ストーブ・ファンヒーター: 必ずタンクから灯油を抜き取り、空焚きして内部に残った灯油も燃焼させます。灯油が入ったまま運ぶのは非常に危険です。
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電池・バッテリーの取り扱い: リモコンの電池は液漏れ防止のため抜いておくか、テープで絶縁するなどの対策を。ノートパソコンのバッテリーも、可能であれば取り外すか、電源が完全にオフになっていることを確認します。
最後まで使用する物の荷造りのコツ(「すぐ使うものボックス」の準備):
引越し当日や新居に着いてすぐに必要になるものは、他の荷物とは別に、専用の箱(「すぐ使うものボックス」または「当日手荷物」)にまとめておくと非常に便利です。
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中身の例:
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衛生用品: トイレットペーパー、ティッシュペーパー、タオル、歯ブラシセット、石鹸、シャンプー・リンス(小分けボトル)
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貴重品とは別の重要品: 携帯電話、充電器、常備薬、母子手帳、新居の鍵、引越し関連書類
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作業用品: カッターナイフ、ハサミ、軍手、雑巾、ゴミ袋、簡単な工具(ドライバーセットなど)
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軽食・飲料: すぐに食べられるお菓子やパン、飲み物
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衣類: 引越し当日の着替え、翌日の下着や服
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その他: 子供のおもちゃやケア用品(必要な場合)、ペット用品(必要な場合)
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梱包のポイント:
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目立つように「すぐ使う!」などと大きく記載し、他の段ボールと区別できるようにします。
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自分で運ぶ手荷物にするか、引越し業者に依頼する場合は「最後に積んで最初に降ろしてもらう」ようにお願いしましょう。
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中身が分かるように、箱の上面や側面に内容物をリストアップしておくと便利です。
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これらの準備を丁寧に行うことで、引越し当日の作業がスムーズに進み、新生活を気持ちよくスタートできるでしょう。
アイテム別の荷造り方法:食器、家電、靴、本、小物、服
荷物の種類によって、適切な梱包方法は異なります。ここでは代表的なアイテム別に、壊れにくく、かつ荷解きしやすい荷造り方法を解説します。
1. 食器類(お皿、グラス、カップなど):
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準備するもの: 小~中サイズの段ボール、新聞紙、ミラーマット(またはエアキャップ)、ガムテープ
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梱包方法:
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1枚ずつ包む: お皿やグラスは、1枚ずつ新聞紙やミラーマットで包みます。新聞紙の場合、インク移りが気になるものは、間にキッチンペーパーを挟むか、ミラーマットを使用しましょう。
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立てて詰める: お皿は平積みにせず、立てて箱に詰めます。こうすることで下からの衝撃に強くなります。グラスやカップも、伏せずに口を上にして詰めます。
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隙間を埋める: 箱の中で食器が動かないように、丸めた新聞紙や緩衝材で隙間をしっかりと埋めます。特に上部の隙間は念入りに。
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重いものを下に: 大皿や重い陶器は箱の下の方に、軽いものや割れやすいグラスは上の方に詰めます。
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ラベリング: 箱の上面と側面に「食器」「ワレモノ」「取扱注意」「↑(天地無用)」と大きく、目立つ色で記載します。
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ポイント: 包丁やフォーク、ナイフなどの刃物は、刃先を厚紙や段ボールで包み、テープで固定してから新聞紙などでくるみ、他の食器とは分けて梱包するか、分かりやすくまとめて「刃物注意」と記載します。
2. 家電製品(小型~中型):
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準備するもの: 購入時の箱(あれば最適)、エアキャップ、段ボール、新聞紙、ガムテープ
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梱包方法:
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電源コード・付属品: コード類は束ねてテープで止め、本体に固定するか、取り外して袋に入れ、本体と一緒に梱包します。リモコンや小さな付属品も同様に。
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購入時の箱を利用: あれば、購入時の箱と発泡スチロールの緩衝材を使うのが最も安全です。
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箱がない場合: 本体をエアキャップで丁寧に包み、適切なサイズの段ボールに入れます。隙間は丸めた新聞紙や他の緩衝材で埋めて、中で動かないように固定します。
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ラベリング: 「家電(品名)」「精密機械」「取扱注意」「↑(天地無用)」などと記載します。
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ポイント: トースターのパンくずトレイ、炊飯器の内釜やしゃもじなど、取り外せる部品は個別に包むか、本体内部で動かないように固定します。
3. 靴:
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準備するもの: 中サイズの段ボール、新聞紙、ビニール袋(あれば)、靴の購入時の箱(あれば)
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梱包方法:
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汚れを落とす: 泥などの汚れを落とし、乾燥させてから梱包します。
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型崩れ防止: 丸めた新聞紙を靴の中に詰めて型崩れを防ぎます(特に革靴やブーツ)。
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1足ずつ包むか袋に入れる: 傷や汚れ移りを防ぐため、1足ずつ新聞紙で包むか、ビニール袋に入れます。購入時の箱があればそれを利用するのがベストです。
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箱詰め: 重い靴(ブーツなど)を下にし、軽い靴(サンダルなど)を上に詰めます。甲の部分を互い違いに組み合わせるとスペースを有効活用できます。
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ラベリング: 「靴(〇〇用など)」「下駄箱」などと記載します。
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ポイント: シーズンオフの靴や冠婚葬祭用の靴など、すぐに使わないものは早めに梱包しましょう。防臭剤や乾燥剤を一緒に入れておくと良いでしょう。
4. 本・雑誌・書類:
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準備するもの: 小サイズの段ボール(非常に重くなるため)、ビニール紐(必要に応じて)、ガムテープ
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梱包方法:
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小さい箱に詰める: 本は見た目以上に重くなります。必ず小さい段ボールを使用し、持ち上げられる重さ(10~15kg程度)に留めましょう。
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平積みが基本: 段ボールの底に平らに重ねていきます。背表紙を交互にすると偏りを防げます。
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隙間を作らない: 隙間があると運搬中に本が傷む原因になるため、タオルや丸めた新聞紙で埋めます。
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紐で縛る(箱に入れない場合): 少量の場合や、箱が足りない場合は、同じサイズの本をまとめてビニール紐で十字に縛る方法もありますが、運びにくく、角が傷みやすいので注意が必要です。
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ラベリング: 「本」「書類(重要書類は別途管理)」「書斎」などと記載します。
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ポイント: 重要書類やアルバムなど、濡れては困るものはビニール袋に入れてから梱包すると安心です。
5. 小物・雑貨類:
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準備するもの: 小~中サイズの段ボール、エアキャップ、新聞紙、ビニール袋、小さな箱や仕切り
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梱包方法:
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種類別にまとめる: 文房具、化粧品、アクセサリー、置物など、種類ごとに小さな袋や箱にまとめます。
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壊れやすいものは個別に保護: アクセサリーや陶器の置物などは、一つ一つエアキャップで包みます。
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大きな段ボールにまとめる: 小分けにしたものを、さらに大きな段ボールに詰めていきます。隙間は緩衝材で埋めます。
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ラベリング: 「小物(リビング雑貨)」「化粧品(洗面所)」など、中身と置き場所を具体的に記載します。
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ポイント: 何がどこに入っているか分からなくなりがちなので、できるだけ細かくラベリングするか、中身のリストを作成すると良いでしょう。
6. 服・衣類:
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準備するもの: 中~大サイズの段ボール、ハンガーボックス(あれば)、圧縮袋、布団袋、ビニール袋
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梱包方法:
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畳んで詰める: Tシャツ、セーター、ズボンなどは、畳んで段ボールに詰めます。シワになりにくいものから順に。
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ハンガーボックスの活用: スーツ、コート、ワンピースなど、シワにしたくない衣類は、引越し業者が用意してくれるハンガーボックスを利用すると、ハンガーにかけたまま運べて便利です。
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圧縮袋の利用: かさばるセーターやダウンジャケット、オフシーズンの衣類は圧縮袋を使うとコンパクトになります。ただし、素材によってはシワがつきやすかったり、風合いを損ねたりする場合があるので注意が必要です(羽毛製品など)。
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種類・季節・人別に分ける: 下着、靴下、トップス、ボトムスなど種類別に分けたり、季節ごと、家族のメンバーごとに段ボールを分けると、荷解き後の整理が楽になります。
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ビニール袋で保護: 白い服やデリケートな素材のものは、汚れ防止のためにビニール袋に入れてから梱包します。
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ラベリング: 「衣類(〇〇用/春物)」「クローゼット」などと記載します。
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ポイント: タンスの引き出しの中身をそのまま運べる専用ケースを業者が用意してくれる場合もあります。防虫剤や乾燥剤を一緒に入れておくと安心です。
これらの方法を参考に、アイテムに合った丁寧な梱包を心がけましょう。
荷造りを効率良く進めるためのコツ
荷造りは時間と手間がかかる作業ですが、いくつかのコツを押さえることで、より効率的に、そしてストレスを少なく進めることができます。
新居のレイアウトを想定した荷造りの方法
引越し後の荷解きをスムーズに行うためには、荷造りの段階から新居のレイアウトを意識することが非常に重要です。
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1. 新居の間取り図を入手し、家具配置を決める:
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可能であれば、新居の内見時に各部屋の寸法を測っておきましょう。
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間取り図に、どこにどの家具を置くか、どの収納に何をしまうかを大まかに書き込みます。これにより、必要な収納スペースや物の配置が明確になります。
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2. 段ボールに「新居の置き場所」を明記する:
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荷物を詰めた段ボールには、中身だけでなく、「新居の〇〇部屋(例:リビング、寝室、子供部屋Aのクローゼット)」といった具体的な置き場所を大きく記載します。
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可能であれば、部屋ごとにマジックペンの色を変えたり、色付きのテープを貼ったりすると、引越し当日に業者さんが一目でどの部屋に運ぶべきか判断しやすくなります。
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3. 同じ部屋で使うものをまとめて梱包する:
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例えば、「リビングで使う雑貨類」「寝室で使うリネン類」というように、新居の同じ部屋で使うアイテムを一つの箱にまとめるように意識します。
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4. 新居の収納スペースに合わせてグルーピングする:
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「キッチンの吊戸棚(上段)」「洗面所のシンク下収納」など、より具体的に収納場所を想定して荷造りできると、荷解き時の手間が大幅に減ります。
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メリット:
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引越し当日の指示が楽になる:「この箱はリビングへ」と明確に伝えられます。
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荷解き作業の効率アップ:各部屋に必要な箱が運ばれるため、あちこち箱を移動させる手間が省けます。
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新生活のスタートがスムーズに:どこに何があるか把握しやすく、物が散らかりにくいです。
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新居のイメージを膨らませながら荷造りすることで、作業のモチベーション維持にもつながります。
玄関から遠い部屋から荷造りを始めるメリット
荷造りを始める部屋の順番も、作業効率に影響します。一般的に推奨されるのは「玄関から遠い部屋(奥の部屋)から始める」ことです。
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1. 作業スペースと動線の確保:
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玄関に近い部屋から荷造りを始めてしまうと、梱包済みの段ボールが玄関周りや廊下に積み上がり、他の部屋からの荷物の運び出しや作業員の動線を妨げてしまう可能性があります。
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奥の部屋から順に荷物を片付けていくことで、玄関までの通路が確保され、作業スペースも広く使えます。
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2. 荷物の搬出がスムーズに:
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引越し当日は、奥の部屋から順に荷物を運び出すのが効率的です。そのため、奥の部屋から荷造りを終えておけば、搬出作業がスムーズに進みます。
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3. 作業の進捗が目に見えてモチベーション維持:
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奥の部屋が一つ、また一つと片付いていくと、作業の進捗が視覚的に分かりやすく、「これだけ進んだ」という達成感が得られます。これがモチベーション維持につながり、荷造り全体のペースを保つのに役立ちます。
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4. 普段使わないものが多い傾向:
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納戸、客間、書斎の奥など、玄関から遠い部屋には、比較的日常的に使わないものが収納されていることが多いです。「使用頻度の低いものから荷造りする」という原則にも合致しやすくなります。
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具体的な順番の例:
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納戸、ウォークインクローゼットの奥、普段使わない客間
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寝室、子供部屋
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書斎、リビング
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キッチン、洗面所、トイレ(最後まで使うものが多い)
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玄関周り
もちろん、家の間取りやライフスタイルによって最適な順番は異なりますが、この「奥から手前へ」という原則を意識すると、多くの場合で効率的な荷造りが可能になります。
引越し後すぐに必要な物のまとめ方
引越し当日から新居での生活が始まるため、到着後すぐに使いたいものは、他の荷物とは別にまとめておくことが非常に重要です。これが「すぐ使うものボックス(または手荷物)」です。
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1. 専用の箱やバッグを用意する:
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段ボール箱なら、他の箱と区別できるように目立つ色で「すぐ使う!」「最初に開ける!」などと大きく書きます。
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旅行用のスーツケースや大きめのバッグを利用するのも良いでしょう。
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2. 中身をリストアップして準備する:
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衛生用品: トイレットペーパー(芯を抜くとコンパクトに)、ティッシュ、タオル数枚、歯ブラシ・歯磨き粉、石鹸・ボディソープ、シャンプー・リンス(小分けタイプが便利)、メイク落とし・基礎化粧品。
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掃除用品: 雑巾数枚、ゴミ袋(大小)、ウェットティッシュ、ハンディモップや小型掃除機(あれば)。新居に入ってすぐに簡単な掃除ができるように。
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作業用品: カッターナイフ、ハサミ、軍手、養生テープ、油性マジック、ドライバーセットなどの簡単な工具。荷解きや簡単な家具の組み立てに。
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貴重品とは別の重要品: 新居の鍵、旧居の鍵(返却まで)、携帯電話と充電器、モバイルバッテリー、引越し業者の連絡先や契約書類の控え、常備薬、健康保険証、母子手帳など。
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衣類: 引越し当日の着替え、下着、パジャマ、翌日の服。季節に合わせたものを。
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食器・食料: 紙皿、紙コップ、割り箸、マグカップ、簡単な食料(パン、おにぎり、カップ麺など)、飲み物。初日の食事に困らないように。
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その他: 子供がいる場合はおむつ、おしりふき、ミルク、お気に入りのおもちゃなど。ペットがいる場合はペットフード、トイレ用品、リードなど。カーテン(特に1階やプライバシーが気になる場合)。
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3. 運搬方法を決める:
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自分で運ぶ: 最も確実な方法です。自分の車で運ぶか、手荷物として常に携帯します。
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引越し業者に依頼する場合: 「この箱は最後にトラックに積み、新居では最初に降ろしてください」と明確に依頼し、箱にもその旨を記載します。
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4. 置き場所を決めておく:
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新居に着いたら、この「すぐ使うものボックス」をすぐに取り出せる場所に置きます。リビングの中央など、アクセスしやすい場所が良いでしょう。
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この「すぐ使うものボックス」をしっかり準備しておくことで、引越し当日の混乱を大幅に減らし、新生活をスムーズにスタートさせることができます。前日までに必ず準備を終えましょう。
引越しの荷造り時に注意すべきポイント
荷造りは引越し準備の中核ですが、いくつか注意すべきポイントがあります。これらを押さえておかないと、思わぬトラブルに見舞われる可能性があります。
貴重品の管理方法
引越し時の混乱に紛れて貴重品を紛失したり、盗難に遭ったりするリスクは絶対に避けなければなりません。貴重品の管理は自己責任が原則です。
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自分で運ぶのが鉄則:
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現金、預金通帳、印鑑(実印・銀行印)、キャッシュカード、クレジットカード、有価証券(株券など)、貴金属(宝石、高級腕時計など)、パスポート、マイナンバーカード、重要書類(権利書、契約書など)といった貴重品は、絶対に引越し業者の荷物と一緒にせず、必ず自分で管理し、運搬します。
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引越し業者の標準引越運送約款でも、貴重品は依頼者自身で運ぶよう定められていることがほとんどで、万一紛失しても補償の対象外となる場合があります。
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専用のバッグやケースにまとめる:
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貴重品は一箇所にまとめ、施錠できるバッグやアタッシュケースなどに入れて管理します。
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引越し作業中は、常に目の届く範囲に置くか、身につけておきましょう。車で移動する場合は、車内に放置せず、休憩時なども必ず持ち歩きます。
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リストを作成する:
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何を貴重品としてまとめたか、リストを作成しておくと安心です。新居で荷解きをした際に、全て揃っているか確認できます。
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新居での保管場所を事前に決めておく:
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新居に着いたら、まず貴重品を安全な場所に保管します。一時的にでも、人目につかない引き出しの中などにしまいましょう。
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家族で情報を共有する:
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家族で引越しをする場合は、誰が貴重品を管理するのか、どこに保管しているのかを明確に共有しておきます。
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「これくらいなら大丈夫だろう」という油断が大きなトラブルにつながる可能性があります。貴重品の管理は、細心の注意を払いましょう。
家電の水抜きの重要性とその方法
冷蔵庫や洗濯機など、水を使用する家電は、引越し前に必ず「水抜き」作業が必要です。これを怠ると、運搬中に水漏れが発生し、他の荷物や家財、引越し業者のトラックを濡らしてしまうだけでなく、家電自体の故障の原因にもなります。
1. 洗濯機:
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重要性: 給水ホース、排水ホース、そして洗濯槽の底に残った水が漏れると、他の荷物を汚損したり、カビの原因になったりします。
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タイミング: 引越し前日に行うのが一般的です。
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水抜きの手順(一般的な縦型・ドラム式洗濯機):
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給水ホースの水抜き:
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水道の蛇口を閉めます。
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洗濯機の電源を入れ、標準コースや槽洗浄コースを選び、1分ほど運転して給水ホース内の水を抜きます。
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電源を切り、給水ホースを蛇口と洗濯機本体から取り外します。ホース内に残った水が出てくることがあるので、タオルやバケツで受けます。
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排水ホースの水抜き:
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洗濯機の電源を入れ、一番短い時間で脱水運転のみを行います。これにより、洗濯槽内や排水ホース内に残った水を排出します。
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脱水完了後、電源を切り、排水ホースを排水口から抜きます。ホースを低い位置に傾けて、残った水をバケツなどで受けます。
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糸くずフィルター・乾燥フィルターの清掃: 内部に水が溜まっている場合があるので、取り外して清掃し、乾燥させます。
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付属品の処理: 給水ホース、排水ホース、風呂水吸水ホース、アース線などは、まとめてビニール袋に入れ、洗濯槽の中に入れてテープで蓋を固定するか、洗濯機本体に養生テープで固定します。
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注意点: 機種によって操作方法が異なる場合があるため、必ず取扱説明書を確認してください。
2. 冷蔵庫:
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重要性: 製氷皿の水や蒸発皿(水受けトレー)に溜まった水が、運搬中の揺れでこぼれる可能性があります。
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タイミング: 引越し前日。
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水抜きの手順:
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製氷機能の停止と氷の処理: 引越し数日前から自動製氷機能を停止し、貯氷ケース内の氷を使い切るか捨てます。給水タンクの水も捨てて乾燥させます。
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蒸発皿の水抜き: 冷蔵庫の電源を抜いた後、冷蔵庫の背面下部や底面にある蒸発皿を引き出し、溜まっている水を捨てます。非常に熱くなっている場合があるので火傷に注意してください。
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庫内の清掃と乾燥: 前述の「冷蔵庫の整理の仕方とそのタイミング」を参照し、庫内を清掃・乾燥させます。
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3. その他の水を使う家電:
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食器洗い乾燥機: 給水・排水ホースの水抜き、庫内の残水処理が必要です。取扱説明書を確認しましょう。
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加湿器・除湿機: タンクの水を捨て、内部を乾燥させます。フィルターも清掃しておくと良いでしょう。
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ウォーターサーバー: 契約している業者に連絡し、引越し時の対応(水抜き方法、運搬の可否など)を確認します。自分で水抜きを行う場合は、取扱説明書に従います。
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観賞魚用の水槽: 生体や水草の移動は専門知識が必要です。水を抜き、フィルターなども適切に処理します。
家電の水抜きは手間がかかる作業ですが、トラブルを未然に防ぐためには不可欠です。必ず取扱説明書を確認し、慎重に行いましょう。
粗大ゴミの処分のタイミングとその方法
引越しは不要品を処分する絶好の機会ですが、特に家具や家電などの粗大ゴミは、計画的に処分しないと引越し当日までに間に合わない可能性があります。
粗大ゴミとは?
一般的に、一辺の長さが30cm(自治体によっては50cmなど)を超える家具、家電製品(家電リサイクル法対象品を除く)、布団、自転車などが該当します。自治体によって定義や品目が異なるため、必ずお住まいの市区町村のルールを確認してください。
処分方法とタイミング:
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自治体の戸別収集を利用する:
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方法:
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申し込み: 電話またはインターネットで自治体の粗大ゴミ受付センターに申し込みます。品目、サイズ、数量を伝え、収集日、収集場所、手数料を確認します。
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手数料の支払い: 指定された金額の「粗大ゴミ処理券(シールなど)」をコンビニや郵便局、スーパーなどで購入します。
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貼り付けと搬出: 処理券に名前や受付番号を記入し、粗大ゴミの見やすい場所に貼り付けます。収集日の朝、指定された場所(通常は自宅前や集積所)に出します。
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タイミング:
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申し込みは引越し日の1ヶ月前~2週間前を目安に。 特に引越しシーズン(3月~4月、9月~10月)や年末年始は申し込みが殺到し、収集まで数週間から1ヶ月以上かかることもあります。荷造りを始める前、不用品を選別した段階で早めに申し込みましょう。
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収集日は平日のみの場合が多いので、都合の良い日を選べるように余裕を持って連絡します。
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メリット: 比較的安価に処分できる。
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デメリット: 手続きに手間がかかる。収集日まで待つ必要がある。自分で指定場所まで運び出す必要がある。
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自治体の処理施設へ自己搬入する:
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方法: 自治体が運営するクリーンセンターやゴミ処理施設へ自分で直接持ち込みます。事前に予約が必要な場合や、受付日時が限定されている場合があります。手数料は収集より安くなることが多いです。
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タイミング: 収集の予約が取れない場合や、すぐに処分したい場合に検討します。搬入可能な日時を事前に確認しましょう。
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メリット: 収集より安価な場合が多い。自分の都合の良い日時に(施設の受付時間内であれば)持ち込める。
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デメリット: 車で運搬する必要がある。積み下ろしも自分で行う。
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不用品回収業者に依頼する:
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方法: インターネットやチラシで業者を探し、見積もりを依頼します。複数の業者から相見積もりを取るのがおすすめです。
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タイミング: 自治体の収集が間に合わない場合、大量に処分したいものがある場合、運び出しが困難な場合に便利です。即日対応してくれる業者もいますが、引越しシーズンは早めの予約が賢明です。
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メリット: 日時を指定できる。運び出しも任せられる。分別が不要な場合もある。
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デメリット: 費用が自治体より高額になることが多い。悪質な業者(無許可営業、不法投棄、高額請求など)も存在するため、業者選びは慎重に。「一般廃棄物収集運搬業」の許可を得ているか確認しましょう。
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家電リサイクル法対象品(テレビ、エアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機)の処分:
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これらは粗大ゴミとして自治体では収集されません。
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処分方法:
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新しい製品に買い替える場合は、購入店に引き取りを依頼する。
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処分のみの場合は、以前購入した店に引き取りを依頼する。
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自治体が指定する引取場所へ自分で持ち込む。
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許可を持つ不用品回収業者に依頼する。
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いずれの場合もリサイクル料金と収集運搬料金がかかります。
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粗大ゴミの処分は、引越し準備の中でも早めに取り組むべきタスクの一つです。後回しにせず、計画的に進めましょう。
まとめ
引越しの頻度や目安は人それぞれ異なりますが、どんなタイミングであれ、新生活への第一歩となる引越しをスムーズに、そして気持ちよく終えるためには、周到な「準備」が不可欠です。本記事では、特に時間と手間のかかる「荷造り」を中心に、マンション移住を想定した具体的な手順やコツ、注意点を詳しく解説してきました。
引越し準備は2週間前から本格的にスタートし、まずは家全体のアイテムをグルーピングし、不要物を計画的に処分することから始めましょう。使用頻度の低い物から荷造りを進め、冷蔵庫の整理や家電の水抜きといった重要な作業も忘れずに行うことが大切です。アイテムごとの適切な梱包方法を実践し、新居のレイアウトを想定した荷造りや、玄関から遠い部屋からの作業、引越し後すぐに必要な物のまとめ方といった効率化のコツもぜひ取り入れてみてください。
また、貴重品の管理や粗大ゴミの処分タイミングなど、見落としがちな注意点にも気を配ることで、予期せぬトラブルを回避できます。
引越しは確かに大変な作業ですが、一つ一つのステップを丁寧に進めていけば、必ず無事に終えることができます。この記事でご紹介した情報が、あなたの引越し準備の一助となり、快適で素晴らしい新生活のスタートにつながることを心より願っています。どんな引越しも、しっかりとした準備と少しの工夫で、きっと良い思い出となるはずです。
