不動産営業の中でも街中で良く見かける賃貸営業の年収についてです。賃貸の場合、地域によって年収や報酬体系が大きく異なります。東京23区の不動産賃料相場が高い分、全国的に見ても東京23区内で働く賃貸営業マンの年収は高い傾向です。
賃貸営業で、一般的な給与体系は【基本給+歩合給】の組み合わせです。
不動産賃貸営業の固定給はどのくらい?
東京都内で多いのは、基本固定給18万円~25万円です。
まれに15万円程度に設定されている会社もありますが、その場合は歩合給が高めに設定してあることがほとんどです。もし、求人欄で30万円の以上の固定給を提示してある場合、各種手当てが含まれての金額の場合があります。
各種手当とは・・・、
- 宅建主任者資格などの手当て
- 営業交通費
- みなし残業代(●●時間)
などです。
基本給は19~23万円くらいが妥当な金額になるかと思います。
不動産賃貸営業の歩合給はどのくらい?
「●●不動産▲▲駅前店」というような、チェーン展開している賃貸店舗は一括で決められていることが多いです。他に店舗展開していない独自店舗なら、その賃貸店舗ごとに決められていることがあります。
そのため、歩合給に関してはバラつきがあります。
歩合給はおよそ5~40%くらいです。
そしてこれらは、
ある一定の売上金額を超えたものから適用されることがほとんどです。
不動産賃貸営業のノルマはどのくらい?ノルマってあるの?
ノルマという表現でなくても、ある一定の売上げは到達してほしいという数字は提示されます。
そして、この売上金額を超えたものが歩合給の対象となります。
例えば、固定給20万円・歩合給30%・目標数字100万円だとします。
月間売上げが200万円だとしたら・・・
固定給:20万円
歩合給:(200万円-100万円=100万円)×30%⇒30万円
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合計:50万円+諸手当
ということになります。
目標売上げの数字は、繁忙期と閑散期に分けて設定してある場合があります。
1年の中で賃貸需要が高まる2~4月は黙っていてもお客さんが入ってきますので、目標売上数字を高めに設定していることが多いということです。
コトバ的にはノルマという表現ですが、「これくらいは会社としてやってほしい」という数字なので、真面目にやっていれば到達できるような数字の設定になっています。
売上目標金額(歩合発生の金額)は月間80~150万円くらいで、設定されている会社が多いでしょう。この数字は高く感じますか?それとも低いと感じますか?
税込の固定給25万円(実質手取りで22万円くらい)だと仮定しても、月間80万円はやってほしい数字として妥当な金額だと思います。会社としては見た目上の給与額の他、社会保険費・通勤交通費を負担しています。当然、メイン業務となるお客さんの案内時に交通費もかかります。
その他にも、電話代・FAX・電気代・店舗賃料・コピー機・不動産システム利用料・・・などなどの経費を一人頭で割って計算するため、店舗規模によって異なるとはいえ、意外と一人あたりの支出がかかります。
賃貸営業ではどのくらいの年収となるのか?
年収に換算すると300~400万円台が一番多いです。
営業職のため、個人の年収差が大きくなります。
出来る営業マンはたくさんもらえて、できない人は少ない。
では、少しイメージしてみましょう。
あなたは周りよりちょっぴりできない営業マン寄りの人間で、東京23区内の給与体系が好条件の不動産会社に入ったとします。
今回は、少し悲観的に考えてみるということです。
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【ちょっぴりダメ営業マン設定】
■賃貸会社情報(好条件設定)
固定給:22万円
歩合給:30%(80万円以上が適用)
月間目標:80万円
■あなたの能力(弱め設定)
成約率:3組に1組の成約
平日は5日で週に2組しか人が呼べない
土日で4組ずつの週に8組
(月間で40組の接客)
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この設定だと、月間の成約数は約13組。
さらにワンルームなど小さいお部屋しか成約が無いとして・・・
賃料が約8万円×13組成約=月間売上104万円です。
給与にすると、
(月間売上104万円)
固定給:22万円
歩合給:(104万円-80万円=24万円)×30%=7万2千円
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合計:29万2千円
ボーナス無しだとして、年収にすると350万。
実際の売上げとされる数字は、仲介手数料の数字だけじゃないのでもっと伸びます。
なので、これ以上の給料はもらえますが・・・。
そのあたりの仕組みは不動産業界で働けばわかります。
この計算は一般の人向けに計算していますのでご理解ください。
>>不動産賃貸営業で年収1000万円を稼ぎ出すためにやるべきこと
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