「ワンルーム VS ファミリータイプ」の不動産投資における対象比較です。
ワンルームタイプは、そのまま単身者をターゲットにした部屋です。
賃料はファミリータイプに比べて低く、入居と退去のサイクルは早めになります。たまに部屋の大きさが狭ければ、入退去のサイクルが早いと説明する人をみかけますが、決して部屋の大きさと入退去のサイクルの早さは比例していません。
ワンルームの入退去におけるサイクルと関係があるのは物件の立地によるものが大きいと言えます。
一つの例として、東京では主に2年ごとに契約の更新が行われます。その度に更新料(主に賃料の1ヶ月分)が入居者に発生します。そのため、遅くとも入居者はそのタイミングで入退去を検討します。
逆に私が大阪で住んでいたワンルームは、8年間同じ部屋に住みました。しかしその間、更新料といったものはありませんでした。(大阪でも更新料が発生する場所や部屋もあります)
大学のある地域の部屋であれば4年後には退去の可能性があります。2年間で学校のキャンパスが移動する大学近郊であれば2年間と予測しやすいですね。
このように物件の立地が重要になってきます。
ファミリータイプと比べて単身者向けのワンルームは、退去後に次の入居者が決まるのが早い傾向にあるのもポイントです。
ファミリータイプはワンルームに比べて入居者の居住期間は長くなる傾向があります。これは家族連れ(子供有り)で入居した場合に、引越しによる学区の変更を考慮する人が多いためです。
都心近郊ではせっかく公立保育所を確保したのに、引越しよる住所地変更によって、再び新しい保育所を探さなければならないといった手間がかかります。(待機児童問題)
また、ファミリータイプはワンルームに比べて賃料が高く賃料収入も大きいものとなります。その反面、高めの賃料が支払える入居者層であれば、自分で物件を購入することもできる客層のため、ある程度資金が貯まれば退去する方も多いのです。
ファミリータイプを不動産経営する際のポイントは、設定賃料と周辺地域の情報が重要となります。加えて、継続して入居してくれる客層が付くかどうかも見ておきたいところです。